香港渡航の際の留意事項

犯罪発生状況、防犯対策について

治安状況は、犯罪発生率でみる限り、良好と言えます。しかしながら、日本人被害者の場合、旅券(パスポート)などの所持品をスリや置き引きによって盗まれるケースが最も多く報告されています。
パスポート等の盗難
香港と中国本土を結ぶ九広鉄道及び中港城フェリーターミナルにおいて、パスポート等の盗難事件が多く発生しています。  駅の改札口や切符売り場、階段、エスカレーター等において、見知らぬ人物から話しかけられたり、又は押されたりしている間に、バッグ等から貴重品を盗まれるケースがありますので、貴重品から手を離さず、特に不審な行動をする人物への警戒が必要です。  また、最近では、マカオへ向かうフェリーターミナル、ビクトリアピーク及び女人街・男人街での盗難も多発していますので注意が必要です。
ショッピング時のトラブル
主に旅行者が、道ばたで偽ブランドの腕時計やバッグ等の購入を勧められ、興味を示した旅行者が雑居ビル等に連れ込まれて購入を強要されるトラブルに巻き込まれるケースが多くなってきています。誘いに乗って安易について行かないようにすることが肝要です。ちなみに、香港では模造品の持ち出し、持ち込みは違法です。(以下「滞在時の留意事項について」をご参照ください)

トラブル回避策

○信用のおける店で購入する。
○商品をよく吟味し、納得のいく商品を購入する。
○店員の勧めるまま購入せず、購入の意志を固めてから支払をする。
○保証書、領収書は必ず受け取る。
○クレジット・カードによる支払の際は、暗証番号を知られないようにする。(カードをすぐに返却しない店は要注意)

また、香港消費者委員会(Hong Kong Consumer Council)では、苦情を受け付けるホットライン(電話:852-2929-2222/土曜日午後、日曜日及び祭日を除く)を設置しています。

持ち込み・持ち出し禁制品について

  • 外国通貨の持ち込み、持ち出しは自由で、申告制度もありません。通貨の交換は市中の銀行、ホテル、両替商で自由にできますが、手数料の額が決まっていないため、交換場所によって換金した手取額は異なります。
  • 麻薬、ピストル等の持ち込み、持ち出しを厳しくチェックしています。時計、ハンドバッグ等の模造ブランド品についても、持ち込み、持ち出しの取締りは厳しく実施されています。

滞在時の留意事項について

  • 香港では、中国との境界地帯に禁区界線(Closed Area)の立入禁止区域がある他は、特に旅行が制限されている地域はありません。
  • 写真撮影は軍事施設関係が撮影禁止になっていますが、撮影禁止場所にはその旨大きく表示されています。
  • ヘロイン、覚醒剤、大麻等の輸出入、販売、所持・運搬は一切禁じられています。これらの違反に対しては、厳罰が科せられます。
  • 長期滞在者が滞在中に勤務先を変更する場合、あらかじめ、香港特別行政区政府の入境処から許可を受けずに次の新しい仕事に就いた場合、不法就労として罰せられます。不法就労が発覚した場合は、罰金、強制退去等厳しく処罰されます。
  • 身分を証明する書類を常時携帯することが義務づけられています。長期滞在者の場合は香港特別行政区政府発行の身分証明書(IDカード)、旅行者の場合はパスポートの写し(オリジナルは紛失を避けるため、できるだけホテルのセーフティボックス等安全と思われる場所に保管することが望ましい。)を携帯する必要があります。
  • ポルノ写真やわいせつな描写のある漫画等が掲載されている出版物は、取締りの対象となっています。また、映画についてもわいせつな場面のフィルムはカットされます。
  • 売春と賭博は違法となっています。
  • タクシーを含む乗用車に乗車する際は、後部座席も含め、全員シートベルトを着用することが義務づけられています(シートベルト非装着車を除く)。シートベルトを着用しない場合、最大で5,000香港ドル(以下ドル。【参考:2012年3月1日現在、1ドル=約10円】以下同様)の罰金及び懲役3か月の実刑が科せられます。
  • 香港の公衆の場所で(イ)ごみを捨てる、(ロ)つばを吐く、(ハ)広告ポスターを不法に貼りつける、又は(ニ)犬の糞便で街路をよごす者には、1,500ドルの定額罰金が科されます。
  • 建物内及び公共交通機関内では全面禁煙となっています。これに違反すると最高5,000ドルの罰金が科されます。また、公共交通機関内では飲食も禁止されています。
  • 模造ブランド商品や違法CD-ROM等の商標権・意匠権・著作権を侵害するような商品の製造・所持・販売・購入等は法律で禁じられています(最高50万ドルの罰金、5年以下の懲役刑が科されます)。
  • ブランド品等は、模造品等の購入を避ける上でも、正規の取扱店で購入するようにしてください。模造品の購入・所持は香港の法律により罰せられることがあり、また、日本でも、国内に模造ブランド品等を持ち込むことは禁じられています。  また、最近楽器の「二胡」などを購入しようとする人も増えていますが、国際条約に基づいて日本への持ち込みが規制(香港関係当局が発給した輸出許可証が必要)されているニシキヘビの皮が使われているのが普通ですので注意が必要です。詳細については在香港日本国総領事館のホームページ( http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/20090507_discuss_jh.html )も参照ください。
  • 不法滞在取締りのため、宿泊施設では警察、入境当局による抜き打ち検査が行われています。

風俗、習慣、健康等について

  • 香港における対日感情は一般的に良好ですが、第2次世界大戦時に旧日本軍が香港を占領し、その軍政下におかれた歴史があり、戦争で直接痛みを受けた人やその関係者がいるため、そのような歴史を念頭において言動に注意することが必要です。
  • 水道水はそのままでは飲まず、飲料水は、瓶詰めの信頼のおけるミネラルウォーターか、一度煮沸した水を用い、氷も水道水で作っている場合が多いので避けてください。また、食中毒や細菌性赤痢、A型肝炎などの消化器系の病気を避けるため、食事は信頼のおける飲食店を選び、生野菜・魚・肉等のなま物(あるいは半煮え、半焼けの物)の摂取は避ける、手洗いを頻繁に励行する等の注意が必要です。
  • 香港では過去にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行しましたが、それ以外にも蚊が媒介する感染症として、日本脳炎、デング熱、チクングニヤ熱等に注意する必要があります。また、鳥インフルエンザ(H5N1型)のヒトへの感染も報告されています。鳥の死骸を発見した場合は決して触ったり近づいたりしないようにしてください。また、生きた鳥を扱う市場や農家に必要なく近づかないようにしてください。石けんでの手洗い、うがいなど通常の衛生管理にも十分注意してください。  感染症を予防するには、一人一人がまず危険性を認識し、自分自身の健康状態に留意し、個人でできる予防対策(手洗い、健康・体調の管理、飲食物の衛生状態への注意)をしっかり講じることが大切です。
  • なお、香港の医療施設は整っており、日本語が通じる医者・看護師のいる病院も多いですが、診療費、入院費は高額で、また入院等に際しては一定額(病院により額は異なる)の前払い金(デポジット)を納める必要がありますので、医療費がカバーされる十分な保障内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

緊急時の連絡先について

○警察・救急車・消防署 :TEL 999
○在香港総領事館    :TEL 852-2522-1184(24時間対応)
※夜間・祝祭日の緊急時には、852-2522-1184を掛け、案内が流れ始めたら「9」を押してください(窓口時間 月~金 9:15~12:00、13:30~16:45)。